【ポケット指導】「背面警備」について(Web版)
日々警備業務に勤しむ皆さま、お疲れ様です。
さて、今回は「背面警備」という言葉について、
少々お話ししようと思います。
「背面警備」とは、言葉の通り、
「現場に対して背を向けて警備する」ということの意です。
具体的には・・・
私たち警備員は、現場の監督さんでも作業員さんではないため、
工事の進み具合を確認したり、監督する必要性は「ほぼ」ありません。
それよりも重要なことは、現場に接近する歩行者や車両が、
現場の危険エリア内に入らないか見守り、
必要に応じて声掛けや誘導をすることのほうが重要です。
このことを十分に理解しているのであれば、
おのずと「背面警備」という言葉の意味が理解できると思います。
同時に、自然と「背面警備」を行っていることでしょう。
ただし、「現場は生き物」です。
上記で「ほぼ」と言った通り、状況の変化によって
誘導の方法や規制が変わるかもしれません。
それをいち早く察知するため、現場の状況を
常にある程度把握しておく必要があります。
ここでワンポイントアドバイスです。
ワンセット10秒間として、全周囲の情報収集に8秒程度、
現場の情報収集に2秒程度使う、と考えると良いと思います。
慣れるまでは、8秒間カウントしながら周囲を見渡し、
2秒未満で現場の状況を確認すると良いでしょう。
暇な現場ほど、現場の状況ばかり気になってしまい、
歩行者や車両の接近にギリギリまで気が付かない、
なんてことがよくあります。
些細なことであり、日常茶飯事かもしれませんが、
このことが事故やクレームに発展する恐れがあります。
これらを未然に防ぐ意味も込めて、
「背面警備」をぜひ取り入れてください。
以上、明日もご安全に!!